整理収納アドバイザーとして、片付けを楽しくスムーズに進めるためのコツをご紹介します。モチベーションを高める3つの方法から、具体的な手順とポイントを詳しく解説します。最適なスタート地点や、綺麗な状態を保つためのヒントも含まれているので、ぜひ参考にしてみてください。
片付けを始める前に:モチベーションを高める方法
ここでは、片付けを楽しんで進めるための方法をお伝えします。無理にやるのではなく、楽しみながら進めることが成功の秘訣です。習慣にすることで、常に部屋を整った状態に保つことができます。
1. 作業時間を設定する
キッチンタイマーやスマホのタイマーを使って、作業時間を決めましょう。片付ける場所によりますが、10分から30分程度が目安です。時間を決めることで、短時間でも達成感が得られ、長時間の作業も集中しやすくなります。もし集中力が続くようなら、タイマーを何度でも設定してみてください。
2. 作業前後に部屋の写真を撮る
部屋の写真を撮ることで、状況を客観的に把握できます。散らかった状態が当たり前になっていませんか?「ビフォー・アフター」の画像を比較することで、整理整頓の成果を実感でき、モチベーションがアップします。ぜひ「アフター」の写真も撮って、自分の進歩を楽しんでみてください。
3. 好きな音楽をかける
無音で集中するのも良いですが、好きな音楽やテンションが上がる曲を流すと、作業が楽しくなります。音楽の力を借りて、リズムよく片付けを進めましょう。
片付けの準備:必要なアイテムリスト
片付けを始める前に必要なアイテムを準備しておくと、作業がスムーズに進み、モチベーションも維持しやすくなります。
ゴミ袋
地域に応じたゴミ袋を用意し、分別が必要な場合にはそれぞれの袋を準備しましょう。片付けながら不要なものはその都度処分します。
紐とハサミ
不要な本や雑誌、段ボールなどをまとめるための紐やハサミも用意しておきましょう。まとめておくことで、運び出しが楽になり、散らかる心配も減ります。
ご褒美
片付けが終わった後に自分へのご褒美を用意しておくと、最後まで頑張れるでしょう。お好きな食べ物や飲み物、テレビやゲームなど、自分の楽しみを用意してモチベーションを維持しましょう。特に、お子さんが片付けをする際には効果的です。
片付けの第一歩:全てのアイテムを取り出す
まずは収納の中身をすべて取り出すことから始めましょう。これにより、どんなアイテムをどれだけ持っているのかを把握できます。ひとりで作業する場合は、ひとつずつ進めるのが良いでしょう。以下の点を意識して取り出してみてください。
1. 小さな収納スペースから始める
「キッチンの引き出し」や「段ボール箱」など、小さな収納場所は一度に全てのアイテムを取り出すのがコツです。これにより、アイテムの種類や数量を把握しやすくなります。
2. あまり使っていない収納場所には意外な物が隠れていることも
普段あまり使用しない収納場所には、思いがけないアイテムが隠れていることがあります。使い勝手の悪い場所には、長い間使っていないものがたくさんあるかもしれません。
3. 比較的簡単に取り組める場所から始める
片付けを始める際には、下駄箱など作業しやすい場所から手を付けるのがおすすめです。成果がすぐに実感できるので、片付けのモチベーションが上がります。アイテムを全て取り出して掃除をすれば、玄関もスッキリし、気持ちよく使えるようになります。
片付けの第二歩:アイテムを分類する
アイテムを取り出した後は、次に分類作業を行います。「分類」の基準に悩むことも多いですが、以下の基準やポイントを参考にしてください。
1. 「使う物」と「使わない物」に分ける
「使う物」は比較的分かりやすいですが、「使わない物」の判断は難しいかもしれません。基準として「年に1回でも使うか」を考えてみてください。普段使わなくても、年に1回でも使うアイテムは残しておくと良いでしょう。
2. 「使える物」と「使えない物」で分けない
「まだ使えるから」「壊れていないから」といった理由で物を取っておくと、判断が難しくなります。「使わない物はもったいない」と感じるかもしれませんが、使わないものは譲ったり、ネットオークションに出品するのも良い手段です。手放す理由を考えることで、物を処分するきっかけになるかもしれません。
3. 「現在の生活」に基づいて考える
一度でも「使いにくい」と感じた物は、今後も使用する可能性が低いでしょう。また、今本当にその物が必要かどうかを考えてみてください。「いつか使うかも」と思っていても、ここ数年使っていない物は「いつか」が訪れる可能性は少ないでしょう。現在の生活をより良くするために、必要な物と大切な物だけを整理して収納しましょう。
片付けの第三段階:使いやすい場所に収納する
アイテムの数を把握し、分類作業が終わったら、いよいよ収納作業に移ります。毎日使うアイテムは「膝から上〜頭の上あたり」に収納するのが基本です。
特に頻繁に使うアイテムは、腰の高さに収納すると取り出しやすくなります。次に、よく使うアイテムは「膝から下」の位置に置き、かがんだりしゃがんだりしながら取り出すようにしましょう。あまり使わないアイテムは、手を伸ばしたり台に上がって取り出すような高い位置に収納すると良いでしょう。
さらに、収納の際のポイントもいくつかご紹介します。
1. 使用頻度に応じた収納
「毎日使うアイテム」や「年に1回使用するアイテム」など、使用頻度に基づいて収納しましょう。頻繁に使うものが取り出しやすくなることで、探す手間が省け、作業もスムーズに進みます。これにより、時間の節約にも繋がります。
2. カテゴリーごとに整理
たとえば、クローゼットの中では「トップス」と「ボトムス」に分け、その中でさらに「コート」「ジャケット」「シャツ」「Tシャツ」などに細分化します。ボトムスも「パンツ」「スカート」「ショートパンツ」などに分けることで、アイテムの種類や数量が把握しやすくなります。カテゴリー別に整理することで、効率的に片付けが進みます。
片付けのスタート地点
作業しやすく、成果が見えやすい下駄箱から片付けを始めるのがおすすめです。下駄箱が片付いたら、テーブルや机、キッチンカウンターなどのよく使う場所から片付けを進めてみましょう。上に物がないだけで、作業がさらにスムーズに進みます。また、視界に入る物が減ることで、部屋全体がスッキリと見えるようになります。
まとめ
以上が片付けの手順とポイントです。「出す」「分ける」「収納」の3つのステップを意識して、ぜひご自宅の片付けに取り組んでみてください。