整理整頓の達人が実践する基本のルールとは?

片付け

部屋が散らかってしまって、どこから手を付けていいかわからないことってありますよね。さらに、片付けの方法を本やネットで調べても、なかなか片付かずに悩むこともあると思います。

今回は、片付けが苦手な方に向けて、基本的なルールや散らかりにくい収納のコツ、不要なものの手放し方などをご紹介します。

事前準備の重要性

片付けを始める意欲は大切ですが、計画なしでは長続きしません。成功するためには、事前の準備が欠かせません。以下の4つのポイントを参考にしてみてください。

片付けの目的を明確化

まず、なぜ片付けをするのかを考えましょう。たとえば、物を探すのが大変なら、その問題を解決するための片付け方を目指せばいいのです。片付けは、生活を快適にするための作業です。家族構成やライフスタイルによって最適な片付け方は異なります。自分が何に困っているのか、どんな暮らしをしたいのかを明確にすることで、片付けの目標が立てやすくなります。

無理のない作業時間と段取りを決めて!

片付け中に他のことに気を取られたり、疲れてしまうことがありますよね。スムーズに進めるためには、無理のない作業時間と段取りを計画しましょう。複数の場所を片付ける必要がある場合は、数日に分けて取り組むのが良いでしょう。最初は短時間で始めると、進捗が感じやすく、疲れにくいです。段取りを立てることで、進行状況や時間調整も容易になります。

掃除用具を準備する

片付け中には、不要品だけでなく、ゴミや埃も出ることがあります。ゴミ袋、手袋、マスク、不要品を入れるための段ボール、ハサミ、紐などを準備しておくと安心です。アレルギーが心配な方は、軍手や掃除機、雑巾も用意しておくと良いでしょう。これにより、片付けと掃除を同時に進めることができ、集中力も保ちやすくなります。

ビフォーアフターを撮影!

片付けのビフォーアフターを写真に収めると、モチベーションが上がります。細かい変化を見逃さず、客観的に成果を確認できます。また、片付けが終わった後の写真を見ることで、再度の片付けや改善点を見つけやすくなります。最初は躊躇するかもしれませんが、変化を楽しむことで自信にも繋がるので、ぜひ試してみてください。

片付けのスタート地点

片付けの効果を早く実感したいなら、頻繁に使うアイテムが置かれている場所から始めるのが効果的です。キッチンや玄関、クローゼットなどは毎日使う物が集まりやすいので、まずはこれらの場所から手を付けると良いでしょう。普段使わない物を片付けても、その変化はあまり感じられませんが、毎日使う食器棚や下駄箱を整理することで、すぐに片付けの効果を実感でき、モチベーションもアップします。家族からの感謝の言葉も嬉しいポイントです。

片付けの基本ルール

片付けが得意な人とそうでない人の違いは、基本的なルールを押さえているかどうかです。ここでは、片付けがスムーズに進むための基本的なルールを解説しますので、ぜひ参考にしてください。

物を全て取り出す

片付ける場所を決めたら、その場所にある全ての物を取り出しましょう。これにより、物の総量を把握でき、忘れていたアイテムに気づくこともあります。全ての物を目の前にすることで、片付けの基盤が固まります。一度に全てを取り出すのが難しい場合は、引き出しやバッグの中など、小さなエリアから始めると良いでしょう。

現在の基準で分ける

物を取り出したら、それを次の3つに分けましょう:

– 現在使用中の物(必要な物)
– 使用していない物(処分する物)
– 使用していないが判断に迷う物

「いる・いらない」で分けるのではなく、実際に使っているかどうかを基準に判断するのがポイントです。1年間使用していない物は基本的に不要と考えますが、冠婚葬祭や非常時に備えて残すべき物もありますので、状況に応じて判断が必要です。また、迷っている物は使っている物と混ざらないように分けておくと、整理がしやすくなります。

物を適切な場所に収納する

物を分けたら、次にそれを収納します。よく使う物は取り出しやすい位置に置くのが理想です。体を伸ばしたり屈んだりして物を取り出すのはストレスになるため、取り出しやすい位置に配置することが大切です。収納グッズも、物を取り出しやすく、しまいやすいものを選びましょう。

散らかりにくい収納のコツは?

ただしまうだけでなく、物を使う時に取り出しやすくする工夫も必要です。以下の4つのコツを参考にしてください。

使用頻度が高い物を優先的に収納

頻繁に使う物は、肩や腰の位置に収納すると便利です。たまにしか使わない物や重い物は、取り出しにくい位置に置くことがありますが、キャスター付きのボックスや取手付きの収納ボックスを使うことで、取り出しやすくなります。

使用する場所の近くに収納する

収納する物が使用する場所から離れていると、使い勝手が悪くなります。家事や仕事の際に、物が手の届く範囲にあると作業がスムーズです。たとえば、歯磨きの時に歯ブラシ、歯磨き粉、コップが近くにあると便利なように、複数の物を使う時はグループ化しておくと、取り出しやすくなります。

グループ分けの重要性と方法

片付けでカテゴリ分けがなぜ重要なのか、またその具体的な方法や手順について詳しく解説します。

物の量を適切に調整する

たとえば、アパレルショップで服がぎゅうぎゅうに詰め込まれていると、服を取り出すのをためらうことがありますよね。同じように、家の物も適切な量で収納することが大切です。片付けが得意な人は、物の量を意識的にコントロールしています。収納スペースで不便さを感じる場合は、物の量を見直す必要があるかもしれません。

物に定位置を設定する

片付けが得意な人の家は、常に完璧に整頓されているわけではありません。生活していれば物が散らかることもありますが、それでも散らかりっぱなしにならない理由は、全ての物に定位置が決まっているからです。物を片付ける際に「どこにしまうか」と悩まずに済むため、スムーズに作業を進められます。定位置を決めることで、他の人も片付けやすくなります。

もったいなくて捨てられない物の対処法

使わないけれど捨てるのがもったいない物の手放し方には、以下の3つの方法があります:

人に譲る

状態が良い物やほとんど使っていない物は、友人や知人に譲ったり、SNSで募集する方法があります。手間や時間がかかる場合は、リサイクルショップに持って行くのも良いでしょう。

リサイクルに出す

たくさんの服を持っている場合、アパレルショップの回収ボックスを利用してリサイクルできます。また、食べきれない食品をフードバンクに提供する方法もあります。ただし、回収ボックスやフードバンクにはそれぞれのルールがあるので、注意が必要です。

期限を決めて保管する

手放すのが難しい物は、期限を設定して保管しましょう。ただし、保管スペースを占有しないように限度を設け、期限が来たら見直して納得できれば処分するのが良いでしょう。

片付けた状態を維持するためのコツ

片付けが得意な人がキレイな状態を保つために意識しているポイントを3つ紹介します。

物を増やさない

物を管理する手間や捨てる大変さを理解しているため、片付けが得意な人は物を増やさないようにしています。「安いから」「なんとなく」といった曖昧な理由で物を購入したりもらったりしないように心がけるだけで、物が増えにくくなります。

物を元の場所に戻す

毎日物を使って生活していると、どうしても物が散らかることがありますが、片付けが得意な人は散らかった物をすぐに元の場所に戻すことを徹底しています。物の定位置が決まっていれば、片付けも簡単でストレスが少なくなります。

不要な物を手放す

使用しなくなった物や迷っている物は、積極的に手放すようにしましょう。大切なのは「今」の生活で使っているかどうかです。現在使っている物だけで生活できるようにし、不要な物はこまめに処分して、暮らしやすい環境を維持しましょう。

まとめ

片付けが得意な人は、散らからない生活をしているわけではなく、片付けのルールや物の管理方法を習慣として身につけています。片付けが苦手だと感じる方は、どれか一つでも試してみることで、前向きに片付けを進められ、生活が改善されるでしょう。

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