「服がぐちゃぐちゃになることが多くて困る」
「クローゼットの整理方法がわからない…」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。今回は、使いやすいクローゼットにするための整理方法と収納のコツを紹介します。毎日使うクローゼットを快適にするための参考にしてください。
散らかったクローゼットのデメリット
クローゼットに服を詰め込みすぎると、いくつかのデメリットが生じます。以下に主な3つのデメリットを挙げてみます。
1. 服の劣化
詰め込みすぎたクローゼットは、服の劣化を早める原因になります。服を取り出す際に他の服が引っ張られて伸びたり、シワがつきやすくなります。また、通気が悪くなることで埃や悪臭が溜まりやすく、カビや虫の発生リスクも増します。
2. 探す時間でのストレス
「着たい服が見つからない」「服がたくさんあるのに着る服がない」といった悩みが生じ、着替えるたびにストレスを感じることがあります。特に出かける直前や時間がないときに探すと、イライラが募りやすくなります。
3. クローゼットを開けるたびのストレス
乱れたクローゼットを開けるたびに混乱した状態を見ることで、気持ちが萎えてしまいます。本来は整った状態からスムーズに服を取り出したり収納したいのに、混乱した状態が自己否定感を引き起こすことがあります。
クローゼットの整理手順
クローゼットの乱れによるデメリットを解消するためには、整理整頓が必要です。以下にクローゼットの整理手順を解説しますので、ぜひ試してみてください。
1. クローゼットの中身をすべて出す
まず、クローゼットの中身をすべて取り出し、全体を把握することが大切です。忘れていた服や似たような服の存在が明確になります。物を整理するには、まずその全容を知ることが重要です。一度に全部出すのが大変なら、少しずつ進めても構いません。たとえば、衣装ケース1つから始めると良いでしょう。慣れてきたら範囲を広げていきましょう。
2. 「着る・着ない」で分類する
すべての服を出したら、「着る」と「着ない」で分けます。1年以内に着ていない服は手放すのが望ましいですが、特別な状況で使う服は、サイズや状態を基準に判断します。「いつか着るかも」と思う服は、なるべく残さないようにしましょう。服の本来の役割は「着る」ことですので、「いつか」の可能性よりも「今」の必要性を重視しましょう。
3.目的別に収納する
服を選別した後は、目的や使い方に応じて分類することで、整理整頓がしやすくなります。アイテム別(トップスやボトムスなど)や季節ごと(夏服、冬服)に分けると効果的です。また、家族ごとに整理するのもおすすめです。これにより、服の種類や量が把握しやすくなり、収納場所の決定もスムーズになります。
4.収納スペースと物のマッチング
収納スペースと実際に収納するアイテムを照らし合わせて確認しましょう。これにより、適切な収納用品を選ぶのが楽になります。急いで収納用品を揃える必要はなく、一時的に空き箱などを仮で使うのも良いでしょう。また、収納する際にはクローゼットや収納用品のサイズを確認し、扉や金具にぶつからないようにシミュレーションしておくと、サイズミスを防ぎやすくなります。
5.迷うアイテムは一時保留に
捨てるかどうか迷うアイテムは、一旦「保留」としてまとめておき、期限を設けて管理するとクローゼットが整頓されやすくなります。その後、期限が来たら改めて判断し、手放すかどうかを決めましょう。クローゼットは基本的に「着る服」を収納する場所であることを忘れずに心がけましょう。
クローゼット収納のポイント
服や小物を収納する際に、ちょっとしたコツを押さえることで使い勝手が大幅に向上します。以下に4つのコツをご紹介します。
1.クローゼットの中央部分
クローゼットの中央は最も使いやすいスペースです。ここにはシーズン中の服や毎日使う下着・靴下などを収納すると便利です。パイプハンガーがあれば、ハンガーや吊り下げ収納を活用し、帽子やハンカチなどの小物も収納できます。子どもが自分で着替える場合も、中央の届きやすい場所に収納すると、散らかりにくくなります。クローゼットの端に近づくほど扉の影響で収納が難しくなるので、端には冠婚葬祭用や浴衣など、使用頻度の低い服をしまうと良いでしょう。
2.クローゼットの下段
クローゼットの下段には、あまり使わない重い物の収納が適しています。スーツケースや衣装ケースを利用して、シーズンオフの服を収納すると、落下による怪我の心配も減ります。重い物はキャスター付きの収納用品を使うことで、出し入れがスムーズになります。
3.クローゼットの上段
クローゼットの上段は、軽い物の収納に適しています。帽子やストール、子どもがいる場合はお下がりの服や工作作品など、あまり頻繁に使わない物に向いています。上段は取り出しにくいため、埃よけのために袋や、地震対策として布製の箱を使うと良いでしょう。視界に入らない場所なので、箱にラベルを貼って内容を明記しておくと便利です。
4.奥行きがある場合
押入れのように奥行きのあるクローゼットでは、スペースを奥と手前に分けて物を収納するのが効率的です。収納のしやすさは中央、下段、上段の順で変わりませんが、奥行きがある分、出し入れが難しくなるため、キャスター付きの収納用品を活用すると良いでしょう。
使いやすいクローゼットを維持するためのコツ
クローゼットは片付けても、毎日の使用で少しずつ乱れてしまいます。ここでは、整理整頓したクローゼットを長く使いやすく保つためのコツを2つご紹介します。これらの方法を試すことで、整理しやすくなり、クローゼットの維持が楽になります。
1.定期的な見直し
季節の変わり目や家族の成長、ライフスタイルの変化に合わせて服の内容も変わります。衣替えや子どもの進級、連休などのタイミングで服を見直すと良いでしょう。この機会にクローゼットの収納方法も見直すことで、生活スタイルに合わせたカスタマイズができ、使いやすさが維持できます。
2.物を詰め込みすぎない
整理整頓しても、物を詰め込みすぎるとすぐに散らかってしまいます。ハンガーやボックス収納を使う際は、詰め込みすぎないように心がけましょう。目安としては「あと1〜2枚しまえそう」と感じる程度の余裕を持たせることや、柔らかい箱に入れる場合は形が崩れない量を維持すると良いでしょう。日常的に出し入れに苦労したり違和感を感じた場合は、その都度見直してみるのがポイントです。
まとめ
クローゼットの整理は収納量が多いため、判断や収納作業に時間と労力がかかります。毎日使う場所だからこそ、焦らず急がずに取り組むことが成功の秘訣です。一度片付けた後も、使いにくさを感じたら定期的に見直し、ストレスフリーなクローゼットを目指しましょう。